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キンドリング仮説  

作成日 | 2004-11-12

BPのサイトでkindlingで検索をかけると沢山文献がでます。
http://bipolar.about.com/sitesearch.htm?terms=kindling&SUName=bipolar&TopNode=2984&type=1

その1つのThe "Kindling" Model in Bipolar Disorder
http://bipolar.about.com/cs/brainchemistry/a/0009_kindling1.htm
を元に解説します。でもこれは完全に確立・証明されたモデルではありません。

キンドリングは元々てんかんのモデルとして考えられました。1967年にGraham Goddardがラットの脳を研究していて偶然見つけた現象です。彼は,ラットの脳をいろいろ電気刺激したけど,非常に低い電圧でどんなタイプの痙攣も起きない筈でした。ところが数週間実験を続けたら,その電圧で痙攣を起こすようになり,数ヶ月後でも同様に起こしたのです。つまりラットは電気刺激に感作されたのです。

この現象は,焚き木を燃やす時の焚きつけに似ていることからキンドリング(焚きつけ,燃え上がり)現象とよばれました。その後電気刺激でなく,化学物質の刺激でも同様の事が起きる事が分かりました。

てんかんでは,これと同じような事があって,痙攣が自然に起きる状態と考えられました。また抗けいれん薬の薬効を検定するのに動物のキンドリング・モデルが有効でした。
脳神経の条件付けによる過敏反応だとか,発作の反復により新たな神経ルートが構築され、小さな刺激で発作が再発するようになるなどが,想定されていますが,完全には解明されていません。

National Institute of Mental Health (USA)のDr. Robert M. Postが,最初にキンドリング・モデルを双極性障害に応用したみたいです。彼は,双極の最初のエピソードは外的要因が多いけど,それが未治療でいると間隔が狭くなり重症化する現象をキンドリングで説明し,最後には外からの刺激無しに起こると説明しました。
それから,多くの研究者がラピッド・サイクリングと治療抵抗性双極に,キンドリングが関係すると信じました。

そして,コカインやアルコールのようにそれ自身,キンドリングを惹起する

作用を持つ物質は,双極のキンドリングに関係すると思われます。
そして双極と薬物依存のある患者では,抗けいれん薬±リーマスがリーマス単独より効果があるようです。

同様の理屈で,双極はキンドリングを防ぐ為,病初期から,攻撃的治療が望まれます。

海外では沢山の抗けいれん薬が双極に使えるので,それらの併用も行います。でも併用がより強くキンドリングを抑えるかハッキリしません。

日本はデパケンとテグレトールが主でこれらはかなり副作用のある薬で併用をためらいました。
適応はないし,有効性もはっきりしないけど,抗けいれん薬のランドセン/リボトリール(クロナゼパム)はベンゾジアゼピン系で安全なので,これとテグレトールの併用は日本で相当やられました。

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